外貨預金ってテキスト上で勉強してると難しく感じませんか〜?
FPの試験を受けた時に勉強したのですが、最初は全然わからなかった^^;
外貨建て金融商品は銀行でも多く見かけますよね。
特に外貨定期預金は金利も他に比べて高いし、自分の身近な銀行で取り扱ってくれるので気軽に預け入れしやすい。
なので銀行員さんに勧められることも多いのですが、外貨預金は為替リクスもありますし、誘われるがままに預けてしまうのではなく自分でもしっかり知識をつけておきたいところです!
今回は外貨預金の計算方法はどのようにしていくのかをできるだけ簡単に説明していきたいと思います。
外貨預金に興味あるっていう方は是非見ていってくださいね!
では早速いってみましょー!
外貨預金とは?
計算の前に外貨預金についてさらっとおさらいです。
外貨預金とはその名の通り、米ドル、豪ドル、ユーロ、ポンドなど、外貨建てで行う預金のことです。
為替リスク
円建てとは違って為替リスクがありますよ。預けたお金(元本)より少ない金額で戻ってくる可能性も考えられます(元本割れ)。ここ注意ですね。
利息は課税対象
また外貨預金だとしても円建ての預金と同じく、利息に対して20%課税されますよ。(源泉分離課税。税金を引かれてから利息が戻ってきます)
利息には税金がかかることを忘れないようにしないとね
外貨預金の計算をしてみよう
まずはTTSとTTBの理解
銀行に行くとモニターなどに掲示されている
『TTS』と『TTB』。見たことありますか〜?これは簡単に説明すると
TTS(対顧客電信売相場) 円を外貨に換える際の為替レート
TTB(対顧客電信買相場) 外貨を円に換える際の為替レート
です!
TTSとTTBの間には開きがあって、その差が為替手数料となっています。
なんでも手数料がかかるんですねー。
こんな感じのイメージで覚えますよ!
TTMと為替手数料の理解
TTMは仲値といい、為替取引をする際の基準相場のことです。
例:米ドルで外貨預金をする場合
・為替手数料…1円
・仲値…1ドル=100円
だとすると
- TTSは仲値に1円を加えた101円
- TTBは仲値から1円を引いた99円
とするのが一般的です。
計算手順いってみよー
- 例:米ドル建て定期預金で年利3%、1万ドルを1年間預けた場合、円建ての元利合計金額と実質利回りは?
預入時TTM1ドル=100円 満期時TTM=1ドル100円
TTS=TTM+1円
TTB=TTMー1円
①まずは円ベースの預入金額の計算
まずは円ベースの預入金額を計算していきます。
まずは円を外貨に換えるので、TTSの値を使います。
TTSはTTM+1円なので=101円
預入金額1万ドル×TTS101円=101万円
これで円ベースの預入金額がわかりました。
②ドルベースの税引き後の利息
次にドルベースの利息を計算します。
1万ドル×年利3%=300ドル
利息に対しては20%税金がかかるので、
300ドル×(1ー0.2)=240ドル
これでドルベースの利息が出ました。
③ドルベースの税引き後の元利合計額
元本1万ドル
利息240ドル
合計10240ドルです。
ここは簡単ですね。
④円ベースの受取額
今度はドルを円に戻すので、TTBの値を使いますよ。
TTBはTTMー1円なので=99円
10240ドル×99円=101万3760円
これで受取額は101万3760円とわかりました。
⑤実質利回り
利回り計算の求め方は
(円ベースのの元利合計ー円ベースの預入金額)÷円ベースの預入金額×100
なので今回の例題の実質利回りは0.37%になります。
(小数点第3位以下は四捨五入)
まとめ
以上が外貨建ての計算方法になります。
預入時と満期時のTTMが同じ100円だったので計算が比較的楽ですが、
例えば満期時のTTMが100円ではなくで105円になった場合、
TTBは105円ー1円=104円になり、受け取る金額も違ってきます。
ちょっとややこしいかもしれませんが、何度も言うように外貨預金は元本割れを起こすこともあります。ざっくりでもいいので色々シミュレーションしてみて、『この場合は受取金額はどのくらいになるのかな?』とか、自分なりに満期時の受取金額のイメージを持ってから預け入れすると安心ですよね。
では今回はこれでおしまいです(^^)