餃子雪松の無人販売所。万引きの心配はないの?セキュリティ対策は?
日本だから成り立つビジネス?「無人餃子販売所」が成立する訳
今、餃子の無人販売所が大きく店舗数を増やしています。
餃子販売所は、店員がいない店内の冷蔵庫にある餃子をお客自身が取り出して、料金は料金箱に入れる。そんなシステムです。
店舗数が増えている理由としては、
昨今のコロナ禍において人と接触することがないという
安心感から買い物客が増えているということもあるようですね。
たしかに良いシステムだと思いますが、
万引きなどで勝手に持っていかれてしまうんじゃないのと当然思ってしまいませんか?
このビジネスが成り立つ理由には、日本人だからこそという要因が大きく関わっているんですよ。
今回はその理由を紹介しいていきますね。
無人販売所ブームをけん引する「餃子の雪松」

全国各地に見られるようになった「無人販売所」ですが、このブームの立役者こそが「餃子の雪松」です。
「餃子の雪松」はもともと、群馬県の水上温泉街にある小さなお食事処でした。
昭和15年から3代目まで受け継がれ、有名人も訪れる名店。
しかし後継者がおらず、閉店の危機にあったところを
現代表の長谷川氏が味を受け継ぎ、
埼玉県入間市にイートイン形式でオープン。
瞬く間に評判となり、行列ができる人気店となったのです。
店舗数が増えたのは、無人販売という形式が当たっただけでなく、
老舗ながら味も良かったからだということも良くわかりますね。
その後、人気に対応しきれなくなったことから
今の無人販売へ形態を変えていきました。
2018年に1号店をオープンさせてから4年経った2022年現在で
430店舗と爆発的に店舗数を増やしています。
【餃子の雪松】無人販売が成立する理由は日本人の気質
無人販売だからといって、セキュリティもほったらかしにしている訳ではありません。
防犯カメラ設置はもちろんのこと、料金箱もお賽銭箱のようなデザインにして工夫を施していています。
さすがに万引き防止の対策は行っているようです。
いくら防犯カメラがついていても、無人販売って心配です。
日本で無人販売が成り立つ要因は、日本人という気質が大きく関わっているようです。
日本人はとても生真面目な民族です。
昔からある野菜の無人販売所でも
きちんと料金箱にお金を払って商品を購入しています。
神社でもお賽銭箱があればきちんとお賽銭を入れて参拝しています。
「人を信じる」ということがこのビジネスを成り立たせているのです。
海外から見れば信じられないことかもしれませんが、
日本人はしっかりお金を払って商品を購入するということが当たり前になっているんですね。
商品を購入する人の中には、万引きと思われないようにするためなのか?わざわざ千円札を
カメラに見せてから料金箱に入れる人もいるというのですから面白いですよね。
また日本人は気弱な方も多いです。
お金を払わずに持っていけば、警報が鳴るのではないか、
警察が駆け付けてくるシステムがあるのではないかなどすぐ心配になってしまいます。
そのような日本人の気質があるからこそこのシステムが成立するのです。
まとめ・無人販売は今後飛躍する新しいシステム?
今回は餃子の雪松の販売システムから、無人販売が成立する理由をまとめてきました。
しかし窃盗などの被害がないのかといえば全くないわけではありません。
一部では万引きなどで逮捕される事例もあるようですが、それもわずかな件数のようです。
当たり前です。
コロナ禍において、無人販売や通信販売など
人と触れ合うことなく商品を購入できる
非接触型ビジネスは大きく進歩してきました。
今後は無人スーパーやコンビニなども次々に出現していくことも考えられます。
無人販売は昔からあるけど、現代の新しいビジネスモデルとして今後も様々な進化を遂げていくのかもしれませんね。