今日は真面目にお金の話!住宅ローンの話です!
住宅ローンを契約する際に、ほとんどの金融機関では団体信用生命保険(団信)に加入するのが必須条件になっていると思います。
例えば配偶者がローン契約をしていて、亡くなってしまったとします。
団信に加入していると、配偶者に万が一のことがあった場合、支払っていた住宅ローンがゼロになり、残された家族は住宅ローンの支払いをする必要がなくなる制度です。
団信はローン支払いが高くなるからもったいない?
団信は、住宅ローンに一緒に組み込まれてしまうので、実際にローンに上乗せされている保険料がいくらかなんて良く調べないとわかりませんが、加入が任意になっているフラット35では、保険料の支払いが別払いになっていたので、保険料があからさまにわかり、「もったいない」「高い」というように感じる人も多いのではないでしょうか。
確かに団信に比べて、掛け捨ての定期保険に入っていた方が保険料はお得かもしれませんね。
でも本当に「もったいない」のでしょうか。
私はあまりそう思わないので、ちょっとまとめていきたいと思います。
配偶者が亡くなるということ
配偶者が急に亡くなった時のことを考えてみましょう。
家族が亡くなると、まずは葬儀の手配や周囲への報告などで、意外と悲しんでいる暇はないです。
様々な手続きをしたり、いろいろな人に挨拶をしたり。
落ち着くのはそれが済んでからでしょう。
そんな精神的にも体力的にも辛い中、やっと落ち着いたと思っても色々やることがあるんですよ。
- 遺族年金の手続き
- 健康保険証の手続き
- 住宅ローンの手続き
- 住宅の名義変更
- 生命保険があればその手続き
- 配偶者の勤務先へ行き、退職金や給料の支払いなどの手続き
などなど。
不慮の事故の場合は警察署などにも出向いたりすることもあるでしょう。
他にもあるかもしれません。
団信に入っていれば、住宅ローンに関しての手続きは簡単
団信に入っていれば、ローン契約をしている金融機関に電話をして、書類の提出をすれば、それで住宅ローンの心配はなくなります。
生命保険を住宅ローンの代わりに当てることになると、手続きは生命保険の手続きをして、それから住宅ローンの返済の手続き(一括返済なのか、そのままローンを引き継ぐのか)をしたり。
結構手間です。
「保険金でローンの返済すればいいじゃん。」
と、お金のことだけを考えれば、団信も生命保険も似たようなイメージを持ってしまうかもしれませんが、
1、 住宅ローンがなくなる
2、配偶者の代わりにお金の返済をする
このように言葉にしてみると、意味も心の持ちようも違ってくると思うのです。
人生は長い。ライフスタイルの変化も考える
保険金がきちんと出て、それで一括返済をしてしまえばいいのかもしれませんが、いざその状況になってみて、もしかしたら生活費の都合上、一括返済ができずに配偶者に変わってローンをそのまま引き継ぐ可能性もあるかもしれませんね。
そうなると、残りの残債は数年、数十年と残された連帯保証人や相続人が払い続けていくことになります。
しかし、人生いつどうなるかわかりません。
その家にずっと住み続けるとは限りませんし、家が必要じゃなくなった状況になっても、
「まだローンが残っている…」ということにもなりえます。
ローンがなければ、売るなり貸すなりできます。
金融機関も団信に入ってくれた方が安心
金融機関は私たちにお金を貸してくれてるわけです。
そのため貸したお金が返ってこないという事は、当たり前ですが痛手になります。。
しかし団信に入ってくれれば、ローンが支払えずにお金の回収ができない、ということにもなりませんので、金融機関にとっては安心なのです。
住宅ローンは多くの人が借りているので、
『住宅を購入する=ローンが当たり前』
のような感覚で、お金を借りている意識が少し不足がちなのかな、と感じます。ローンを契約する際は、「お金を借りている」という意識をきちんと持って、必要な保証には入るべきだと思います。
団信の保険料も住宅ローンのシミュレーションに組み込むべき
住宅を購入する際に、シミュレーションをしてもらうこともあると思います。
その際に、必要経費として団信の保険料も考慮するべきなのではないかなと。
例えば
・団信なしの金利
・団信ありの金利
で提示されている場合は、団信ありの金利でシミュレーションするべきです。
住宅ローンの支払いは長期になります。
30年、ずっっと今の生活スタイルとは限りません。
いつどうなるかわかりません。
だから住宅ローンに関しては厳しくシミュレーションした方がいいと、私は考えます。
以上です。
まぁ色々な考え方があるし、それぞれの家庭によってお金の事情も違うと思います。
でも「もったいない」とか「こっちの方が安い」とか、目先の損得ではなくメリットデメリットをしっかりと把握した上で、必要なところにはお金をかけるべきかなと。
そして何より信用できる専門家にしっかり相談して慎重に決めていってほしいな、という思いです。
よければ参考にしてみてくださいね。
では今回はこれでおしまいです(^^)