【看護師】お礼奉公中に辞めたい場合はどうする?返済が難しい場合の対処法
お礼奉公で今の病院で働いているけど、新しい病院で働きたい。
お礼奉公中の退職ってアリなのかな?
私もお礼奉公で働いた経験があるので、お礼奉公中に退職したいと思う気持ちは痛いほどわかります。
私の場合は【一応】返済免除となる5年間(ながっ)勤務して辞めましたが、他の看護師でお礼奉公の期間中で退職して行った人ももちろんいますよ。
お礼奉公中の退職は決して不可能ではありません。
ただ借りたお金の返済はしなければなりませんし、注意点はいくつかあるので、この記事ではその辺をまとめていきたいと思います。
お礼奉公中だけど退職したいと悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
お礼奉公とは
お礼奉公とは、看護学校などに通いたくても学費の工面が難しい場合、病院側が学費として奨学金を出してくれる代わりに、資格取得後規定の年数勤務すれば奨学金が返済不要になるというような制度です。
病院独自で取り入れているところもありますし、このような制度を持つ自治体もあります。
お礼奉公中でも退職することは可能
冒頭でお話ししたように、私が過去に働いてきた病院でも奨学金を借りて看護師の資格を取り、お礼奉公で働いている子はいました。
お礼奉公の期間中だったにもかかわらず、転職した子も何人かいます。
お礼奉公中でも退職することは可能ということですね。
しかしその子達は、お礼奉公の残期間分のお金は返済して退職していきました。
金額は覚えていないのですが、決して安い金額でなかったと思います。
残念ながら、看護師の資格を取るために学費を貸りていたわけですから、返すのは当たり前のことですよね。
返済する分のお金があれば、退職は十分に可能です。
奨学金は一括返済しなければならないのか?
では借りていた奨学金は、辞める際に一括返済しなければならないのでしょうか?
ここだけの話、できれば分割で返したいですよね。
先に話した同僚達は一括返済していましたが、普通にすごいです(^◇^;)
就業規則の確認
お礼奉公の期間中に退職する場合の奨学金は、分割での返済は可能なのか、就業規則や担当者に確認する方法があります。
あと奨学金を借りる際の契約書などがあれば、その書類にも約束事が書かれているかと思いますので、残っていれば確認してみましょう。
ご両親と一緒に奨学金の手続きしたのであれば、ご両親が持っているかもしれません。
でも私の経験や周囲の話を聞くと、一括返済をした子ばかりですが~_~;
もしお礼奉公期間中に妊娠したら
ちょっと話が外れちゃうかもしれませんが、もしお礼奉公中に妊娠したら、産休・育休中はお礼奉公の期間から除外されてしまうのかも心配です。
実は私は、お礼奉公中に妊娠して、産休・育休でトータル8ヶ月休みました。
ですから入職から5年後に退職を伝えたときに、
産休・育休期間がカウントされていなかったらどうしようと不安だったのですが、結果として返済はありませんでした。
産休・育休中もカウントしてくれていたということですね。
しかしここは各病院によって規定が異なると思いますので、必ず担当者に確認するか就業規則などの書類を確認してみましょうね。
返済したいけどお金がない場合の対処法
お礼奉公期間中でも、お金を返済すれば退職できることがわかった。
でもそのお金がない場合もあります。
とうことで次に返済分のお金がない場合の対処法をまとめてみました。
親に借りる
一番は親御さんに借りるのが安心・安全です。
ただ、親御さんによってはお礼奉公中に辞めることを反対する方もいるでしょうし、ここは家庭によります。
パワハラやいじめに合っていたり、辞めないと心身を壊してしまうような状況なら、きっと助けてくれると思いますが。
なぜ辞めたいのか。自分の意見をしっかりと持って相談してみましょう。
そしてお金を借りたら必ず返しましょうね。
分割返済をお願いする
奨学金を借りてお礼奉公をしていた病院に、分割返済ができるか確認してみるのも1つの手です。
しかし、お礼奉公の期間中に退職するということは、一応約束を破ってしまうことですから、よっぽどの理由がないと認められないかも。
ネットで調べると「違約金」なんて恐ろしいワードも出てくるのですが、違約金はさすがにひどい、違約金を請求することは違法みたいです。
でも借りていた奨学金は返さないといけないので、本当に困っている場合は病院側とよく話し合ってみましょう。
真面目に働いていれば、これまでの実績や信頼を考慮して対応してくれるかもしれません。
微かな望みかもしれませんが・・・
我慢して働く
返済分のお金がどうにもならない場合は、お礼奉公の期間は我慢して働くことも考えましょう。
1日も早く新しい環境でスキルアップしたいと思うのはわかりますが、あと1年、2年。
少しだけ頑張って、お金を貸してくれた恩だと思って我慢して働くのもアリだと思います。
それで返済がチャラになりますから。
ただ、いじめに合っていたり労働環境が悪すぎる場合は、我慢しないことが大事です。
いじめなど、自分ではなく病院側に問題がある場合は、いざ辞めることになっても責められないように、しっかりと証拠集めもしておきましょう。
転職サイトに相談してみる
転職サイト(転職エージェント)に登録し、
「転職したいけど、お礼奉公中なので辞めるのが難しい」
という旨を伝えてみましょう。
転職サイト側は紹介する看護師が欲しいので、もしかしたらお礼奉公の返済分を肩代わりしてくれる病院を見つけてきてくれるかもしれません。
自分で探すのも大変ですから、誰かにお願いするのもアリですよね。
ただ、これも100%確実なことではありませんし、奨学金を肩代わりしてあげてまで看護師が欲しいなんて・・・ブラック病院の可能性も否定できません。
返済がチャラになるからと、安易に転職先を決めてしまわないことも大切です。
お礼奉公中は貯金に徹する
看護師は比較的年収も高いです。
ただ多忙でストレスが多い労働環境のため、ついストレス発散として無駄遣いをしてしまう人も多いと思います。
お礼奉公期間中は、転職したくなった場合のことを考えて無駄遣いはせずに貯金に徹することも大切です。
自分の稼いだお金でサラッと返済できれば、一番スマートですからね。
職業選択の自由
お礼奉公中は転職しづらいとはいえ、絶対に転職できないというわけではありません。
事業者は従業員に
「転職しちゃダメ!辞めたら罰金!」
なんて言えないんですね。
きちんと法律で決められています↓
「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由有する」
日本国憲法第22条第1項
どうしても転職したい場合は可能。
でも、自分が奨学金を借りていた、というのは事実。
お礼奉公中に転職するデメリットをしっかりと理解し、行動するようにしましょう。
まとめ
お礼奉公中に退職し、転職するのことは可能です。
でも借りていた奨学金は返済しなければなりません。
残り1年、2年。意外とあっという間です。
もう少し頑張ってみることを考えてもいいのかなって。
実際に私は5年も働きましたけど、無駄に金を払わなくて良かったと思っています(^◇^;)
(無駄というのは失礼かもしれませんが)
でもそこの職場で働くと健康を害してしまいそうなら、遠慮せず辞めちゃいましょう。
お礼奉公中の病院や家族などとよく相談し、よく考えてから転職を考えましょう。
参考にしていただけると嬉しいです。