冬の東京は雨が降らないのはなぜ?その理由と仕組みを解説
東京の冬。毎日真っ青な青空でとても気持ちの良い日が続いています。
そんな時ふと思うのが、
「あれ?しばらく雨降ってないなあ?」
ということ。
ただでさえ乾燥する冬なのに、
雨が降らないとさらに空気も乾燥して、
肌がカサカサ。静電気も気になってきます。
実際、東京を含めた関東地域は
毎年この季節になると雨がほとんど降らなくなります。
なぜ雨が降らないのでしょうか?今回はその理由を紹介していきます。
冬の東京で雨が降らない理由とは
毎年この季節の東京は雨がほとんど降らず、空気も乾燥しています。
初詣などでお出かけするにはありがたい陽気なのですが、
あまりにも雨が降らないと心配にもなってきますね。
東京で雨が降らない理由は、気圧配置と地形にあります。
冬の天気は西高東低の気圧配置で、
季節風に乗って雨雲は大陸のある日本海側からやってきます。
大陸から流れてくる乾燥した雲は、日本海で水分を含んで日本にやってくるんですね。
そのため日本海側ではたくさんの雪を降らせます。
しかし東京のある関東平野は、標高の高い山々に囲まれていて、
水分をたくさん含んだ雨雲はその山にとどまってしまい、
山でせき止められた雲は山を越える際には
水分を失われてしまいます。
そのため山を乗り越えて関東平野にやってきた空気は
すっかり乾燥してしまっているため、雪や雨を降らせないのです。
冬に関東地域で雨が降らないのは、
冬型の気圧配置と平野を囲む高い山々が関係しているんですね。
逆に、時々南側からやってくる南岸低気圧と呼ばれる雲は、
遮るものがない状態でそのまま関東平野に流れ込んでくるため、
冬の季節に数回ほど雪を降らせるんです。
東京以外の似たような地域はどうなのか
関東平野は、周囲に高い山々があるから
雨雲がやってこないことがわかりました。
では東京に似た名古屋などはどうでしょうか?
名古屋は濃尾平野という日本でも屈指の広さを誇り
、太平洋側にある平野で東京に似ています。
しかし地形を見てみると、滋賀県側の山は低い山が多いことがわかります。
その低い山の先には敦賀などの日本海側の地域があります。
その地域から山を乗り越えて雨雲がやってくるため、
名古屋は東京に比べて雪が降りやすくなっています。
東京より南側にある名古屋地域は
温暖で雪も少ないイメージがあるかもしれませんが、
地形を見ると、そうではないことがわかります。
東京から大阪へ新幹線に乗る時、
名古屋が雪のため運休や遅延などが起こるのは、
東京に比べて名古屋は雪が降りやすい地形だからなんですね。
まとめ
東京では冬になると雨が少ない理由は
冬型の気圧配置と関東平野のまわりに高い山々があることが理由ということがわかりました。
逆に、梅雨の時期や夏は南側からやってくる雨雲だから
遮る山がないため雨が多いということがわかりますね。
真っ青な空の下にいると気持ちの良いものですが、
まったく雨が降らなくなると空気が乾燥して、
水不足も心配になってしまうのですから、なんだか皮肉ですね。
何事もほどほどがちょうど良いということですね。
次に東京で雨が降るのはいつになるのでしょうか?
日々天気予報もチェックしておいた方が良さそうです。